his story - 00.Primo


何もない闇に俺が在った

前も後ろもない世界で俺だけが独り立っていた


何もなくちゃつまらない

だから道を創る事にした

夢や希望や生きたいと願う気持ちを込めて道を創った

世界はどんどん輝いていって俺は独りじゃなくなった


光が消えそうになる時もあった

誰かの道を踏み潰す事もあった


道を歩くのも今はもう俺でなく俺にそっくりな小さな後継者


俺の創った道が誰かに受け継がれて

それをまた誰かが受け継いで


そうして道となればいい


俺の想いを引き継いで誰かを護る道となればいい


刻まれた足跡は消えることなく

いつしかそれは語られるほどの長い道となる


それは彼らの物語

それは俺の物語

それは小さな彼の物語


終わりを決めるのは俺じゃない

道を歩く小さな彼

君がいつか物語の終わりを決めるまで

新しい物語を創り続けて


今の俺には何もできないけど

俺が始めた物語という名の長い道を



これからも見守り続ける





“his story,history 彼らの歴史がいつまでも続けばいい”

history(歴史)という単語はhis storyが語源だって説があるんだよ
と、学校の先生に言われて思いついたネタ
授業中にろくでもないことを考えていてごめんなさい、反省はしていない←

考えたことや見たこと、聞いたことが全て集まって自分だけの物語になるんです


8/3